硬毛化(こうもうか)・増毛化とは、脱毛施術の照射を受けた部位の毛が、逆に太くなったり量が増えたりする現象のことです。脱毛施術の副作用として知られており、特に産毛や色素が薄い毛・毛量が少ない部位で起こりやすい傾向があります。顔(頬・耳の前)、うなじ、腕の産毛などが多い部位です。
硬毛化のメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、照射エネルギーが毛包にとって「破壊するには弱すぎる程度の刺激」となったとき、毛包が刺激に反応して活性化し、毛が太く・濃くなるという現象が起きると考えられています。いわば「不完全な照射」が引き金になるとされています。
予防策としては、照射出力を適切に設定すること(低すぎない設定)、産毛が多い部位にはSHR方式を選択すること、施術間隔を適切に保つことなどが挙げられます。また、硬毛化が起きやすいと予想されるお客様(産毛が多い・肌が色白・ホルモンバランスが乱れやすい)には事前に説明しておくことがトラブル防止になります。
実際に硬毛化が起きた場合は、照射方式や出力を変更して対応します。SHR方式への切替や、波長・フルエンスの調整が有効なケースが多いです。スタッフとしてこのリスクを知っておくことで、お客様に冷静かつ誠実に説明できる体制を整えておきましょう。