退行期(カタジェン)とは、毛周期の中で毛の成長が止まり、毛根が縮小していく移行段階のことです。毛母細胞の分裂が停止し、毛乳頭から切り離されて毛包自体が短くなっていきます。この期間は成長期と休止期の間にある短い移行期で、約2〜4週間続くとされています。
脱毛施術において退行期は「効果が限定的な時期」にあたります。メラニン色素はまだある程度残っていますが、毛乳頭との結合が薄れているため、照射しても毛の再生機能に十分なダメージを与えることができません。このため、退行期の毛に照射しても施術の効率は低く、成長期の次回照射を待つほうが効果的です。
退行期は全体の毛の中で占める割合が最も少なく、わずか1〜2%程度とされています。そのため施術に与える影響は限定的ですが、毛周期全体の理解を深めるうえで重要な概念です。
お客様への説明では「退行期や休止期の毛には照射効果が出にくいため、複数回の施術で成長期の毛を確実にとらえていきます」と伝えることで、施術回数の必要性を自然に納得してもらいやすくなります。毛周期の3段階をセットで理解・説明できるスタッフは、接客の質が格段に上がります。